「認知」とは何でしょうか?厚生労働省「e-ヘルスネット」では、認知とは「理解・判断・論理などの知的機能を指し、精神医学的には知能に類似した意味であり、心理学では知覚を中心とした概念」と定義しています。
私たちは、認知機能を「見当識」「注意力」「記憶力」「計画力」「空間認識力」の5つに分類しています。これらの「認知」は脳の基礎能力であり、これを改善することは、日常生活や仕事の質(QoL)を高めることにつながります。
例えば、料理を作る時には、
・賞味期限をチェックする —–【見当識】
・材料の状態を確認する —–【注意力】
・料理の手順を覚えておく —–【記憶力】
・どんな料理を作るか考える —–【計画力】
・美しく盛り付けする —-【空間認識力】
など、いろいろな認知機能を使っています。
私たちがめざすのは脳の健康維持であり、医学の領域である「認知症」の治療とは一線を引いています。しかしながら、この「認知」の状態を把握し、その改善を図ることは、結果として認知症の予防にもつながるものと期待しています。