認知の状況を把握するのはもちろん大切ですが、それ以上に重要なのは「どうすれば、認知を改善できるか?」という具体的方策=「ソリューション」です。
「認知症」となれば、専門の医師に相談して「治療」にあたるしかありません。しかし、健康な私たちが求めているのは、その前段階である「予防」です。
医学が治療手段として扱うのは医薬品や手術であり、食事やサプリメント、エクササイズなどは範囲外とされています。私たちは病気の治療ではなく、生活の質(QoL)を高めることを目的としています。そして脳の健康な機能を維持するためには、医学的な治療とは異なるアプローチが必要であると考えています。
身体の健康を維持したり鍛えたりするには、食事に気をつけたりスポーツをしたりするのが基本です。それと同様に、脳の基礎能力を維持し、鍛える方法も何かあるはずです。
私たちはそれを「ソリューション」と呼んでいます。そしてそれを実践することは、認知症の「予防」にも役立つでしょう。
では「認知」を維持・改善するためには何が有効なのでしょうか?
医学的にも認知症の治療方法はまだ確立されておらず、研究開発は途上にあります。ただ食事や栄養摂取、エクササイズ、トレーニングなどによって、認知機能の低下を抑制したり、本格的な認知症になる前であるMCI(軽度認知障害)と呼ばれる段階では、認知機能が回復できるケースもあるとされています。
ただし、生活習慣や体質なども関わっていると見られ、同じアクションを取っても人によって結果が違うということも事実です。
現状で参考になるのは、「こんなことが認知機能の向上に役立った」という個々人の体験だけです。私たちはこのような口コミ情報を広く集め、それを共有したいと考えています。
そしてこのような生きた情報を積み重ねることで、「認知の改善に何が本当に役立つのか?」を見極め、認知症の予防にもつなげていきたいと期待しています。
そしてこのソリューションで重要なのは、客観的な事実=「エビデンス」に基づくということです。
私たちは認知機能を図るツールとして、「CogEvo」を推奨しています。
CogEvoは、株式会社トータルブレインケアが開発した、認知機能の計測と評価ができるクラウドサービスです。CogEvoは、日本における認知症など長寿医療の研究を主導する国立長寿医療研究センターを始め、既に幅広く利用されています。
私たちはコグニソリューションと通じて、「認知」の改善について関心を持つ利用者・事業者・研究者たちが集い、【認知についてお互いに一緒に悩み考えられる】グローバルなプラットフォームを目指します。